剪定(せんてい)

昨晩から雨が強く降って、雨音で目が覚めて…。

雨音でか、歳のせいでか、夜中にちょくちょく目が覚める私です。笑笑

職場デスクのカレンダーをみると…あ~今年も残すところわずか。。。

駆け込み需要で段取りしないといけない案件の書類が山積み。

さてさて、年内にどれだけの仕事を片付けることができるか。。。

プロの指導者も大変でしょうが…アマチュア指導者にも、それなりの大変さがあります。お互いに飯食っていかないとダメですからね~笑笑

はい、話題を変えて…

“チームカラー”というものは、そのチームを率いる“指導者のフィロソフィー”が形になったものだと思います。

逆に言えば、チームカラーがない…というのは、そのチームのフィロソフィーがない…と私は勝手に想像しています。勝手にね。笑笑

恐らく同じチーム、同じ選手であっても、指導者が変われば、そのスタイルも変わるので、まさに将棋の棋士のように、その手駒の使い方、戦い方に違いが生まれる…そんなイメージでしょうか。

我がSILVER SHARKSも、徐々にチームの根幹となる動きや考え方が定着し始め、ここから幹を太くしたり、枝葉を剪定したりと、盆栽職人のような作業が始まります。

盆栽と言えば…

私の亡くなった父が、盆栽に人生をかけていましたね。

日曜になるとNHKでやっていた「趣味の園芸」を見て、部屋の棚には盆栽関係の雑誌がズラッと並び、家の表に組まれた階段状の台に、配列も拘りながら、色んな花や盆栽が並んでましたね。

家の前を通り過ぎる人に、その季節、時期の盆栽や花を見てもらいたかったのか、取っ替え引っ替え、鉢の位置を変える父の姿がありました。

家の前に立ち止まって花木を眺めている方もいて、父の葬儀の際には、名前も存じ上げない方が手を合わせに来ていただき、「いつも綺麗にされているのを観させていただいて、楽しませていただきました」とおっしゃっていただいたのを覚えています。

父との思い出は、さほど残っておらず、うろ覚えですが、間違いなく「盆栽人生」だったと思います。言葉ではなく、その父が手塩にかけて育てた花木を通じて、多くの方に思いを伝えていたのかもしれませんね。

一級建築士だった父は、私と同じB型とは思えないほどの几帳面さがあって、綺麗好き、整理整頓好き…と、何でも角が揃ってないと嫌がるような性格だったと思います。

そのDNAは兄に受け継がれているようで、兄も今、設計の世界で頑張っています。

今思うと、その毎日、毎日、同じような作業を繰り返し、数ミリ単位で植木の葉先を切り、幹に巻いた針金を触る。決まった時間に水をやり、時期が来れば土を替え、肥料を与える。季節によって日の当たる位置が変わることも計算に、鉢の位置、盆栽の向きを常に変えて…。

当時はただの「変人」にしか思ってなかった父のことを、今になって少し考えることも…。

そんな父の変人ぶりが、バスケットボールの指導者になって今、私も同じようなことをやっているように思うことがあります。

「そうです…私が…変なおじさんです」笑笑

以前にも少しお話ししたと思いますが「型にハメる」ということが良くないような風潮がありますが、決してそうではなく、必要最低限の「型」は、選手らを迷わず進ませる「道」を作ります。

大切なのはそこから先の細かな枝葉は、選手ら自らで発想、判断し、形を仕上げていく。そこでやろうとしてることに「やいやい」言わないこと…が、私の仕事。笑笑

その上で、仮にミスを犯したとしても、そのミスは成長するための「ホップ、ステップ」であって、その先の「ジャンプ(飛躍)」に繋がる…ということ。

私の父が、来る日も来る日も、枝葉の先に数ミリ単位でハサミを入れたその感覚は、どんな思いだったのか…。今となっては一人の師としての興味へと変わっています。

ま~言葉では簡単ですが、その「剪定作業」が指導者によってやり方が違ったり、その先の選手の成長度合いに差が生まれたり…。長年、指導者やってますが、このやり方、伝え方は時代によって徐々に変化しているので、常にその効果を見極め、見直しを怠らないようにしたいと思います。

「あの先生、昔はいいチーム作っておられたのにね~」ってなことはよくある話で。

私もその時代にあった剪定作業ができる指導者になれるよう、頑張ります!

PS.

「街路樹剪定士」って民間資格があるんですね。

私、「コート上剪定士」として、プレー観ながら、利き手をチョキチョキさせておきます♪笑笑

SILVER SHARKS HC

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