今、日本代表男子がW杯アジア地区2次予選を戦っています。
先日のバーレーン戦、カザフスタン戦を観ましたが、トムホーバスが掲げるチームスタイルが形になりつつあります。
なんせ仕事が終ってほっと一息つき、ビール片手に、いちファンとして録画映像を観ただけなので、まだ食い入るようには観ていません。後半はうろ覚え…笑笑
試合中に起用される戦略戦術、招集された選手らに求められるスキル、それに対する各選手の対応、ゲームの流れでのタイムアウト(指示)のポイントなど、酒の肴になるようなことは山盛りあります。真剣に戦っておられる選手や関係者の皆様、酒の肴って…ごめんなさい。。。
私が今、最もリスペクトしている指導者であるトムホーバスがチームを育て上げる過程を観れることは、本当に幸せなことです。

プロの世界であっても選手が成長する瞬間があり、野球やサッカー、ラグビーなど、スポーツ観戦はどの競技に限らず、興味を持ってしまいます。
特に陸上競技の世界は、それぞれの運動技術のニッチな部分での世界一を目指すものが多いので、あらゆる動作を網羅するバスケットボールにおいては、技術指導のヒントとなるものが多く、私にとっての“宝の山”です♪
長年、ミニバスを指導していた私には、白紙状態の小学生への指導がベースになっているので「できることを更に伸ばす」というよりは、「できないことをできるようにする」という観点で指導に当たってしまいます。
恐らく私もこの歳なので、このベースの考え方は今更、大きく変えることは難しそうです…。
なので、「出来る子」と「出来ない子」がいると、どうしても後者を気にかけてしまう癖が強いです。笑笑
「なぜ出来ないか」
私はそこに興味が湧いてしまい、その個人に対する思いというよりは、その原因や要因となるものを探ることに血が騒いでしまいます。
理系あるあるの研究好き?実験好き??笑笑
仕事上でもよく活用する「なぜなぜ分析」、この思考回路が自然と出てきます。
今、チームに指導しているディフェンスフットワークでも、それぞれに体の大きさ、筋力、リズム感など、違いがあり、個々が独特な動きをする。そこをいかに修正していくか…。私の(研究)テーマです。笑笑
「なぜ」を深堀していくと、どうしても行きつく先は「骨格」や「神経系」といったところにたどり着いてしまい、その子の「やる気」がどうとかは“二の次”か…と考えてしまいます。
勿論、「やる気」がないと上手くはならないこともありますので、その「やる気」を出させるための「モチベーションを高める」方法として、できない原因、その障害を取り除く必要があります。
やろうとしてもできない…ということは、この世代には往々にしてありますから。
特に神経系の発育で考えると、3~6歳頃のプレ・ゴールデンエイジ世代をどう過ごしたか。
12歳頃“まで”に、ほぼ成人の100%を成長されると言われる神経回路を急いで育成しないといけない…そんな時限タイマーが頭の中に働いてしまいます。
(※あくまで20歳での発育度を100%と仮定した場合ですが…)
「まで」というのは「そこまで(終了)」という意味ではなく、「スキャモンの発育曲線」で現わされる放物を描くような曲線なので、あくまで統計上のデータであって、その個人差はありますから。

今、日本代表に選ばれているシェーファーアヴィ幸樹選手は、高校2年生までサッカーをしていて、そこからバスケを始めて、今、日本代表選手ですから。生まれ持った身体能力があるとは言え、特殊な動きを要するバスケに順応するには、それ相応のトレーニングを積んだ結果だと思いますし、その成果を見せてくれているので…皆さん「お遅く」はないです!!!

3歳から14歳までの「ゴールデンエイジ」、その中でも今、私に託された12歳から14歳が迎える「ポスト・ゴールデンエイジ」、既に過ぎた時間や過去は“ドラえもん”がいない限り、取り戻せませんから、これから過ごす時間と、それまでの経過を受けて入れて、「さて、これからどうするか」を考えます。
安西先生の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ…」は、選手だけじゃなく、指導者にも言えることですしね♪
U12(ミニバス)やU15(中学)の世代には、間違いなく成長の「好機」があり、それを逃すとかなりの遠回りを強いられます。
実際に同じことをやっていても、習熟度合に差が出る…それが「遠回り」の道を進まなくてはいけない過酷な現実が待っています。
但し、その時期を逃すと「習熟できない」という訳ではないということ。
真矢みきさん登場で『あきらめないで♪』って微笑んでくれます。

食べ物に旬があるように、人の体の成長にも「旬」や「好機」があることを知っていると、それだけで少し「やる気」が出ませんか?
「好きこそものの上手なれ」は間違いなく存在します。
当然私も、まだまだ成長したいと思っているので、頑張って体を鍛えたとしても…それは「現状維持」ならともかく…「リハビリ」の領域に入ります。。。
真矢みきさんではなく、コワモテの男性理学療法士が『あきらめないで!』って耳元で優しくささやいてくれます。。。笑笑(偏見)
SILVER SHARKS HC
