相変わらず、食欲が湧いてこないのは…“歳のせい”でしょうか。
かといって体がスリムになる訳でもなく、レフリーウェアがパツパツになっていく自分の容姿にガックシします。笑笑
20代の頃からバスケの指導に関わり、まだ自分自身の体でプレーを見せれた頃、子ども達には“見様見真似”でプレーを強要し、指導するための“言葉のツール”も持ち合わせておらず、「こうするねん!」って、「見て覚えろ」的なことをやってました。。。
当時、指導者として、まともな考えすら持たなかった私は、それをごまかすように子ども達の“感性”に訴えます…。
Don’t think. Feel !!!(考えるな、感じろ)
結局、上手くできない子ども達に、できる自分が先に苛立ちを覚え、その怒りの矛先を子ども達に向ける…。
そこで間違ったブルースリーが登場する始末。。。「アチョーーーーっ!」って。笑笑
何とも情けない指導者でしたね~猛省。。。
あの頃の自分に、正しいプレーの理解と、それを伝える技術が備わっていたら…。
多くの指導者は、そうやって多くの子ども達を“踏み台”にして成長してきたのでしょうね。
人や子どもに対して「踏み台」という言葉を使うのは、聞くに堪えない物言いですが、私の指導者としてこれまで歩んできた道のりを振り返ったとき、その表現が一番合っているように思います。間違いなく私には…。
だからこそ、無駄にはしてはいけない。失敗も経験も、次に活かさないといけない…そう思うのです。
今の自分もそう、目の前にいる子ども達を少なからず踏み台にして成長しています。
成長しているならまだしも…それすら歩みを止めているなら、志を持った次の世代に道を譲ることも、真面目に考えなくてはいけない、準備しておかなくてはいけないことだと思います。
「長く続けるつもりはない」
決して投げやりになっている訳ではなく、自分の生き方として、“自戒の念”を込めていつも心に言い聞かせています。
子ども達に指導するのは、とても楽しいことなのですが、とても怖いことでもあるんです。
今、指導しているSILVER SHARKSの子ども達は、例えるなら「池の魚」のようなもの。
ある心理的効果として「小さな池の大きな魚効果」というものがあります。
所属する集団のレベルが高すぎると、有能感が薄れて能力が落ちてしまうというものです。
この有能感とは「自己肯定感」や「自信」を表すようですが、この有能感が薄れていく現象に合った表現としては「大きな池の小さな魚」のパターンでしょうか…。
ただこれは、“池の良し悪し”の話ではないのです。
それぞれの広さや深さ、水質の違う池に合うかどうかは、魚である自分でしか計れないということ。
これから先、彼らは受験というひとつのイベントを迎えます。恐らく先に申した「池」が自分に合っているのか否かと…葛藤することでしょう。
「自分に合う環境」
「自分を活かす環境」
このSILVER SHARKSもまた、バスケットボールというスポーツを学ぶ一つの“池”であるため、その子に合った池か、全ての子に理想的な環境かどうかは、私にはわかりません。
ただ、そういった池があちこちに点在することで、子ども達がそれぞれに合った環境を選び、有能感を育んでいく中で、自分らしさを表現できれば…それが何よりだと思います。
クラブの方針で「囲い込みをしない」ということが、良いことなのか、悪いことなのか…それを評価するには、もう少し時間がかかりそうです。
「来る者拒まず、去る者追わず」も含め、池の門は常に開放しています。
だからこそ、自分自身で「選ぶ」「決める」ということを大切にしてください。
私にできることは、SILVER SHARKSという池がどういう環境であるかをお見せすること。
水は淀まず澄んでいるか、広さや深さ、そこに住む生き物が共存共栄しているのかどうかも。そして生き抜くための“切磋琢磨”は生まれているか…。
その答えは、オンザコートに表れるかと。
自分に合った池かどうか、選択するための情報はとても大切ですから、「体験」や「SNSでの情報発信」もそのためのひとつのツールとして是非、ご活用ください。
私の理想は「紹介」で仲間が増えるのが、一番嬉しいのですがね♪♪♪
いつの日か、その池から出た彼らが川を下り、大海に出る…まずはそれまでを夢見て。
ちなみに私は、SILVER SHARKSという池を守る「ヌシ」でしょうか?
「池の主」とは、どうも伝説上の“妖怪”だそうです。笑笑
SILVER SHARKS HC