「忙しいことはいいことだ」と言いますが、それも限度があるって話で、余りに忙しいと心を失います。字のごとく、「忙」は「心を亡くす」と書きますから。
陰暦で12月を表す「師走」、お坊さんも走り回るくらい忙しくなる時期。今はまだ11月ですが、あっと言う間に12月に入り、あっという間に「年越し」となるんでしょうね~笑笑
年々、その過ぎ行く時間の速さに圧倒されます。。。
私は毎年、年末年始は体調を崩して年を越す“良くないルーティーン”があり、「病は気から」とばかりに、ほっと気を抜きダラダラすると、体がガタガタし始めます。笑笑
人にはキャパってものがあるようで、自分だけでは処理できない「許容範囲」があると思うのですが、それを単純に「能力」と考えると…私は無能の部類に入るのでしょうか。笑笑
聖徳太子は、10人の話を同時に聴けたという諸説がありますが、多くの情報の中から、自分にとって必要な情報だけを聴き分け、聴き取る能力「カクテルパーティー効果」たるものを身につけないと…自分が壊れそうになる時がありますよね。
何でも聴いて、処理できるだけのスペックがほしい…ポケベル世代の私には、その処理能力はどうも無さそうです。。。笑笑
ただ、皆さん、お気を付けて!
B型の私でさえ、30代後半の働き盛りに無理をして、耳が聞こえなくなる現象が起こりましたから。
全国のB型の皆さん、我々B型は、世間様から偏見を受けていますよ~♪「細かいことは気にしないタイプ」と勝手に…笑笑
自分でも驚きましたね。「あっ、俺、結構、神経質なんや」ってね。「B型やのに…」笑笑
人の体は実に繊細に出来ていますから、無理をすると必ず歪みが出ます。情報が溢れる中で、老いた私よりも多情多感な「アオハル世代」では、なおのこと、注意が必要だと思います。
今日は随分と前置きで脱線しましたが、お許しを。笑笑
さてさて、先日は「型破り」について、少し私の考えるところをお話させていただきましたが、同じような練習をしていて、その成長度合いがチームによって差が生まれる…これは私も嫌ほど実感してきた事実です。
バスケのスキルや、指導方法は、確かに年々、進化していると思いますが、大筋の部分では普遍的なものがあります。「シュート」「バス」「ドリブル」など、私が学生時代に習った練習方法が、未だに当たり前のように取り入れられています。
お願いをして、他チームの練習の場を見学させてもらうこともあり、どういった練習メニューをされているのか、「気になることは確かめてみる」という性格から、興味津々でお邪魔させていただいたものです。
はじめに気付いたのは「あれっ?教えてるメニュー、そんなに変わらんやん」って。
少し安堵した私が、それから数か月後、そのチームと再戦すると、まったくの別チームに変貌してる~~~!「強っ!」「うまっ!」ってね。笑笑
あれ?何で?
何が違うの?
何か薬でも使った??
何で?何で!? …ってね。笑笑
その違いや差を生み出すものは、果たして何なのか。
同じような技術指導をしていても、その「伝え方」に大きな違いがあるということか。
実はそこに、今、教育現場でも取り入れられている「自己肯定感を高める」というノウハウの差があるんです。
二十数年前には…実はもう実践されており、その結果、その効果は表れていましたね。
「昔の指導方法は…」と言われることもありますが、全てが「負の遺産」「昭和の産物」ではなく、今、良いと取り沙汰されているものも、実は既に当時から実践され、私はその成果を目の当たりにしていましたから。
ここ数年、「自己肯定感」という新しい言葉で表現されただけのことで、多くの諸先輩方は、そんな言葉もない時代から、その重要性に気付いて実践されていました。
そんな指導者のもとで育った選手には、よくわかる違いがあります。
選手の「顔つき」が違うんです。
そう、「自信が顔に現れている」ということ。
特に“おぼこい”小学生では、その違いがよくわかります。時に大人がすくむくらいの表情をする瞬間がありますから。
練習とは、いかに自己肯定感を高め、その先にある「自信」をつけさせるか。ここを見誤ると意図しない方向へと進むことがあります。
誤った自信は「自分勝手」という真逆のものへと化ける可能性があるからです。
では、どうやって子ども達へ「真の自信」を持たせるのか…。
「心のトレーニング」
このテーマは実に奥が深く、永遠の課題となります。私も指導を続ける限りは、このテーマと向き合い続けることになるのでね。残念ながら、ここに適応する「完全指導マニュアル」はありません。
ただ、私の持論は、その自己肯定感は人間の中にある“生き物”のようなものだと考えているので、まさに「育てる」という観点でみると捉えやすいかと。
植物や動物を育てるように「やり過ぎ」は時に逆効果を生むことがあります。
植物でも、たんまり水をやらないと枯れるものもあれば、たまにやるくらいでないと逆に枯れるものもあります。
その子その子でこの尺度が違うことも知っておかなくてはなりません。
マニュアル通りにいかないから…「人」なんです♪
自己肯定感を養うことで、彼らは人生を歩んでいく力をつけていきます。
バスケットボールという競技で言えば、ゲームの勝敗や、自身のスタッツに影響が出てくると思いますが、大事なのはそこから先の長い人生のスタッツ、人生の岐路を左右する際に、この自己肯定感を養っておけば、己の力で道をひらくことができる人間になると思っています。
昔知り合った野球部の顧問の先生が「野球道、即人生」っておっしゃってましたが、今、その先生が子ども達に伝えたかった意味が何となくわかる気がします。
長年、子ども達に指導していると、色んなことを学ばせてもらいます。
SILVER SHARKS HC
