今日は二十四節気の「立冬」だそうです。
今朝は外に出ると駐車場に停まっている車も朝露に濡れており、冬の兆しを感じます。
私の体も、寒くなるとあちこちが痛み出すお年頃になってきました。。。
今朝は…首が痛い。寝違えたか…。
滋賀の高校バスケも、昨日、ウインターカップ県予選が行われ、男子は光泉カトリック、女子は近江兄弟社が、全国への切符を手に入れました。関係者の皆様、おめでとうございます!
そんな中、U15の指導に関わっている私ですが…先のカテゴリーU18、今の滋賀バスケを知る貴重な対戦をLIVEで観る機会を逃しました。。。
息子の公園遊びに付き合わされ、飛びもしない「靴飛ばし」、回れもしない「逆上がり」…このギャップが何とも言えない。笑笑
さて、我がSILVER SHARKSは、今の課題に向けて邁進しています。
前回のリーグ戦結果、それまでの練習試合で得た課題を、今月末の次節リーグ戦までに、どこまで修正して、成長できるか…その取り組みに励んでいます。
練習も今は、同じことを繰り返す内容が多い…私の“引き出し”がもうない訳じゃないんです。。。笑笑
技術の中には、特に時間を要するものがありますので、その練習にどれだけ時間を避けるか…彼らとの時間は有限なので、その残り時間を加味して、常にタイミングを図っています。いわゆる“基礎”の部分。ここを蔑ろにすれば、おのずと後に、建てたお城は、石垣から崩れ落ちます。
できることなら、もっと時間を割きたいくらいですが…その練習の「質と量」を調整するのも、アマチュア監督である私達の仕事かと。笑笑
チームづくりは「起承転結」の流れに似たものがあり、その途中で「時間切れ」って訳にもいかないので、与えられたパートでの短編小説として最低限の仕上げをするためにも、まずは始まりの「プランニング」は必須です。
少しマニアックな話になりますが…
日本のモノづくりなどでよく使われる「QC7つ道具」をご存知でしょうか。
その7つ道具のひとつに「特性要因図」というものがあります。
「フィッシュボーン」とも言われ、作図していくと魚の骨のように見えるため、そのように言われています。物事の改善や、問題点の解決を目的に使われる手法です。

チームづくりをおこなうには、このフィッシュボーンのような考え方、整理の仕方が必要になると思います。できれば、実際に紙に書いてでも、作成してみる価値はあると思います。さぞ、チームづくりの大変さを感じることでしょう。頭の中で思っていることを実際に図示してみると…案外、曖昧であることに気づかされますから。
私は馬鹿なので、そんなマニアックなことを実践してみて、指導の難しさとあまりの時間の無さに気づかされました。自分の無能さもわかりましたので…。笑笑
拗ねてる時間、怒ってる時間が勿体ない…それどころか、そんな余裕は全くないことに気付かされることでしょう。指導者によっても、その得意、不得意が偏っていると思いますしね。
軟体動物のように、その骨がスカスカ…無脊椎動物のように、中軸の骨がないとなれば、残念ですが、チームづくりは「絵に描いた餅」で終わります。
この骨の枝葉、小骨がたくさん、びっしりと引かれるくらいの指導者は、いわゆる“引き出しが多い”“着眼点が良い”指導者だと私は考えており、見事にチームを形成されていきます。
ほんと、やらないといけないことは吐きたくなるくらい“山盛り”ありますから。。。笑笑
馬鹿な話を続けますが…私がミニバスの指導を始めて2~3年目くらいでしょうか。まだ20代後半の頃なので20年ほど前になりますかね。
全く勝てないチームをどう勝てるチームに仕上げるか…そればかりを考え、布団の枕元にノートとペンを置き、気が付けば書く…気が付けば描く…。毎回、練習前夜に次の日の練習内容を計画していました。それが心を落ち着ける一つの方法、私なりの準備だったのだと思います。
このフィッシュボーンの手法を知る以前のことでしたが、勝手にノートに似たような図を描いていましたよね。頭の中の絵みたいなものですね。
「オフェンス」「ディフェンス」…「シュート」「バス」「ドリブル」…「ディフェンスフットワーク」「リバウンド」など…。そして更に細かな技術、練習方法、その特性を知るために、己の持てる知識の限りをぎっしりと。
それらを全て、与えられた活動時間の「たった1年」でやり切ろうと計画に落とし込んだら…ひとつの練習に3分取るのがやっと。10分なんて、ほんと貴重な時間だと痛感しました。ほんと焦りましたね~
で、焦った結果、子どもらを叱ってたんで…本物の馬鹿でしたね。笑笑
私のお馬鹿な話はそれくらいにしておいて…
昔、流行った「料理の鉄人」という番組…私も“ドはまり”した一人です♪
チームづくりには、あの番組の構成に似た要素があると思っています。

決められた食材が発表され、そこからどんな料理に仕上げるかを短時間で考え、鉄人と呼ばれる料理人とその挑戦者が、経験と技を駆使して、制限時間の中で、食材の良さを引き出し、より美味しく料理を作り上げる。しかも、審査員のお口に合うかどうか…。
亡くなられた岸朝子先生の「おいしゅうございます」の一言を期待して。笑笑
要は、毎年毎年、顔ぶれの変わるメンバー(食材)で、どんなチーム(料理)を作れるか…。
ごめんなさいね、どこの子が「じゃがいも」で、どの子が「おネギ」って話じゃ~ないですから~笑笑
その食材ごとの味となる「選手の特徴や特性」を組み合わせた時に、生み出せれる料理の味を、限られた時間の中で仕上げ、それを第三者に味わってもらい、ご評価いただく。その評価される審査員を「今の時代に求められるもの」だと捉えれば、わかりやすいかと…。
よく“チームづくりよりも個の技術を磨く重要性”について、話を耳にしますが、それは食材(素材)づくりの話になるかと。農園や牧場などでの育て方の話。
ただ、それはそれで、非常に重要なことなんです。素材自体の味を決めることにも成り兼ねないので…。
「どちらか」って話じゃなく、「どちらもが重要」ってこと。
その境目での議論が、今もなお、取り沙汰されています。「早いか遅いか…」ってね。
U12、U15、U18…とか、オリンピックとか。どこまでが牧場かって話なのかな?笑笑
確かに日本人選手の国際大会での諸外国との成長の違い、年齢を追うごと伸び悩む日本人選手の話は、これまでもよく言われてきましたが、ただ単に指導方法だけの話ではない気もします。
そこはまだ、答えを急ぎ、結論付ける必要はないかと考えます。
仮にこれまでの日本の指導方法が大きく間違ってるなら…八村塁、渡邊雄太はNBAにはいないと思いますから。笑笑
コーチと指導者の違い、コーチングとチームづくりの違い…言葉の違いも、実際にやることの違いも、それぞれにアマチュアやプロの方がいて、今の日本のスポーツ界をけん引しています。
トライ&エラーを繰り返し、向上心のベクトルが上に向いている限りは、更なる進化を繰り返し、より良いものへと成長することでしょう。
私もその一端を担っている一人ですから、最期に「おいしゅうございました」と言っていただける指導者人生で幕を閉じられたら、それはそれで幸せだったと思える「バスケ人生」かもしれませんね。
で、そこから私の第二の人生、「釣りバカ人生」が始まるかと。笑笑
笛をくわえて、作戦盤を手に持って死にたくはないんです…できれば、釣竿を握ったままで…笑笑
SILVER SHARKS HC
