いよいよ11月ですね。
「霜月」ですから、そろそろ寒さが厳しくなってくるか~
バスケは「冬のスポーツ」と言われてましたが…ほんと合ってます???
私が小学生の頃は、ミニバスはまだゴムボールを使用していたので、冬場はゴムに手が負けて、あかぎれとの戦いでしたね。
使い古してツルンツルンのゴムボール、形状も変形して楕円形に…懐かしい時代だね~笑笑
さてさて、チームは今、ディフェンスフットワークに多くの時間を割いています。
“フットワーク”なんで、オフェンスで言うところの「セットシュート」や「レイアップ」での“フォーム”といった部分を磨いているようなものなので、この道具の使い方を体現できたとき、いよいよ戦略的なディフェンス、応用問題へと進んでいきます。
今はまだ、子ども達の耳から煙が出てないですが…そろそろあちこちで、のろしが上がることでしょう。笑笑
子ども達一人ひとりの体の使い方を観察すると、それぞれの癖や特徴が見えてきます。
これまでのバスケの習慣(ハビット)が、良いも、悪いも、しっかり年輪となって…。
恐らく、ほとんどの子ども達が、自分の体を使いこなせていない…そう思います。決して悪いことではないんですがね。当然、みんな、通る道なんで。
これは子どもに限らず、多くのスポーツ選手が同じだと。
よく指導現場で使われる「能力」という言葉。
「あの子は能力が高いね!」「能力がある子がうらやましい♪」…など。
その抽象的な表現に違和感を覚えます。
「走る」「投げる」「跳ぶ」といった動作をふんだんに取り入れたバスケットボールというスポーツにおいては、この能力、特に「身体能力」をいかに引き出すかが重要になるのは間違いないでしょう。
当然、パワーを上げることのために、筋力を強化することも必要ですが、そのステアリング機能といった部分での、体の“コントロール性能”は、ないがしろにしてはいけません。
つま先、膝、股関節、背中や頭の位置、そして上半身との連動など…非日常的な動作を多く要するバスケットにおいては、こういった細かな部分をいかに丁寧に、繰り返しチェックし、軌道修正するか…それしかないと思っています。将来的な障害への抑止力ともなりますのでね。
ここだけは、子ども達の「自主性」に委ねてはいけません。その子のスポーツ選手としての身体的寿命を縮めてしまう可能性がありますから、正しい体の使い方をマスターすることが大切だと思っています。
習慣で身についた「癖」というものは、時に厄介なものとなります。癖は「つくのに時間がかかり、取るのにも時間がかかる」…そんなものですから。
実は私も選手時代に、体の使い方を理解しないまま、癖づいた足の運びで無理をして、足腰の障害で苦しんだ一人でして。
ねん挫癖は当然つきましたが、膝も脱臼癖がつき、最後は前十字靭帯も断絶しましたから…踏んだり蹴ったりです。笑笑
頑張り屋さんほど、無理をしてしまう…私は頑張り屋さんではなかったですが、関節、腱が弱い子ほど、早いうちに正しいフォーム(良い癖)を身に着けておかないと、最後は自分の体の限界と向き合うことになります。。。
一つひとつのプレーには「原因があって結果がある」、そう仮定し、その結果に一喜一憂することなく、その原因に興味を持つことが大切だと思っています。
バスケIQが重視される昨今、確かに知性や知能を高めることも重要ですが、「それ以前の問題」として、いかに自分の体を使いこなせるか…。U12やU15 世代には、特に求められることなのでしょうね。
ま~、スマホ機能の大半を使いこなせていない私が言うのも何なんですが…笑笑
ディフェンスを指導する中で、相手オフェンスのプレーやリズムに「同調する」ということに、私は意識を持たせるようにしています。
厳密に言えば、少しずれた同調?
ハモる?…シンクロする?…そんな感じ。笑笑
この“少しずれた”というのは「間合い」の意味です。
卓越したディフェンダーには、この絶妙な間合いがあります。
オフェンスで言えば「リングに向かう」という“動かぬ目標”に対してステップを踏むことができますが、ディフェンスはそうは行きません。相手があって、その目標が動きますから。
どうも今の子ども達は、コースを「止める」、体で「受ける」ということで、フットワークをごまかし、最後の手段をすぐに使おうとします。
彼らは「グッディー!グッディー!」と言ってますが…私からすると「ん~、ナイディー」かな?笑笑
バスケのルールもオフェンス側が有利に働き、あえて接触や触れ合いでオフェンスを抑えるような癖付けは、決してベストだとは思いません。
子ども達によく「ディフェンスは“いなす”ことが大事」って話をするんだけど…この「いなす」という言葉を、今の子ども達は知らないようです。。。笑笑
ん~、この言葉の意味をどう説明し、伝えたらいいのか…
ボキャブラリーのない私のひらめいた表現は、「北斗の拳のトキやん!!!」♪
はい、伝わりません。。。笑笑
【いなす】
- 相撲(すもう)で、急に体をかわして相手をよろめかせる。転じて、相手の攻撃や追及を軽くかわす。
- かえらせる。よそへゆかせる。
時代の違う子らに物事を伝えるというのは、本当に大変なんですよね。
一方通行の説明だと…ただの自己満になるし、こってり説明してたら、私は100%、話が脱線して、気が付いた時には「あれっ!?コーチ、何の話してたっけ?」って、逆に子ども達に質問する始末。。。
いや~、大変、大変。
ディフェンスフットワークにおける「いなす間合い」…わっかるかな~、わっかんね~だろ~な~笑笑
そんな曖昧な感性を形に変えることに夢中になっている私です。
SILVER SHARKS HC
